私立大学は癖がある?入試の具体的な対策や心構えを丁寧に解説!

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「共通テストが終わって、いよいよ私立大学に向けて本格的に勉強していこうと思っているけど、どんな勉強をしたほうがいいだろうか?」

「第一志望の国公立大学の対策ばかりやっていたので、滑り止めで受験する私立大学の対策を全然やってないけど大丈夫かな、、、」

 

共通テストが終わり、私立大学入試が迫っている中で、このような事を考えている受験生は多いのではないでしょうか?

 

大学独自に作成される私立大学の入試問題は、共通テストなどと比べて、癖のある問題が多く出題されます。

そのため、なんの対策もなしに闇雲受験してしまっては、滑り止めだと考えていた大学にすら合格できない可能性は十分にあるのです!

 

私筆者は、国立大学を第一志望にしながら、私立大学の対策もしっかり行うことにより、受験した私立大学の全てに合格することができました。

そこで、今回は、私立大学の入試問題の具体的な対策方法について丁寧に解説していきたいと思います。

 

 

この記事を読んで分かること

・私立大学受験の重要性が分かる!

・各教科(文系科目)の具体的な対策方法が分かる!

・私立大学を受験する上での心構えが分かる!

 

それではいってみましょう!!

国公立大学が第一志望でも私立大学入試の対策はしたほうがいいの?

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私立大学が第一志望の人にとっては、その大学の対策をすることは至極当然ですよね。

他方、国公立大学が第一志望の人にとってはどうでしょうか?

 

講師をやっていると、よく次のような質問をされます。

「私は国公立大学が第一志望なのですが、滑り止めで受験する私立大学の対策はきちんとやるべきですか?それとも国公立大学の対策に徹するべきですか?」

 

この質問に対する私筆者の答えは、

「絶対にやったほうがいい!だけど、そこまで時間を割かなくてもいい!」

なんかよくわからない回答ですよね(笑)

これからきちんと説明していきます!

 

まず「絶対にやっておいたほうがいい!」の部分ですが、これは冒頭で述べたとおり、私立大学の入試問題はかなり癖があるため、ある程度対策をしておかないと圧倒的に不利になるということです。

あなたにとっては滑り止めの学校も、ある人にとっては第一志望ですよね。

そのような人たちは、その大学の対策をがっつりやってます。

対策の差で、学力の垣根を超えて合否が逆転してしまう場合が往々にしてあるのです。

逆にある程度の対策により、その大学の入試問題の癖を掴んでおくことで、より楽に合格することもできるのです。

これが、私が「絶対にやっておいたほうがいい!」といった理由になります。

 

次に、「そこまで時間を割かなくてもいい!」の部分について説明します。

まず、やはり第一志望があるのならば、その大学の対策に注力するべきです。

もっとも、滑り止め校に受かっているということは、精神的に余裕を持って第一志望の受験に望むことができます。

滑り止め校の対策も、第一志望の対策の一環と考えましょう!

 

私立大学の入試問題はその学校の特徴が前面に出ているものの、その特徴は年々変わるものではありません。

そのため、過去問などを2〜3年見るだけでも特徴を掴むことはできます。

「例年どのような問題が出題されているのか?」

「点数の配分はどんな感じか?」

「どの分野に注力するべきなのか?」

などに注意しながら過去問演習をしましょう。

 

また、赤本などの参考書には、その大学の傾向と対策が必ず載っているので、そちらを参照して見るのも有意義です。

各予備校が出版している過去問集、対策本の傾向と対策部分だけでもしっかりと見ておくといいでしょう!

 

 

私立大学入試の科目別(文系科目)の対策はこれだ!

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それでは、次に具体的に私立大学入試のために各科目どのような勉強をするべきか、解説していきたいと思います。

 

(1)英語

私立大学受験に限らず、大学入試を突破する最大の鍵は英語をどれだけ得意科目とできるかです。

なぜなら、ほとんどの大学が英語の配点をもっとも高く設定しているからです。

 

また、類型的に英語の長文では、その学部にまつわる話題が多く出題されます。

政治学部であれば、政治にまつわる話題、文学部であれば人類学や哲学などといった具合です。

問題演習を行う際にはそのようなテーマの文章を用いるのも有意義です。

必ずしもそうであるとは断定できませんが、一つの参考にしてみてください!

 

 

また、私立大学の英語の問題では、共通テストや国公立大学の入試の問題と比較して、単語のレベルが高い傾向にあると言えます。

レベルでいうと、ターゲット1900であれば1500以降の単語、システム英単語であれば、1600以降の単語までできる限り抑えておくべきです。

そのため、必ず英単語の勉強も毎日欠かさずやるようにしましょう。

もっとも、英単語は費用対効果はかなり薄いので、通学時間や歯磨きしている時間などといった隙間時間などを利用して1日10分〜15分程度で十分です。

既知の単語を繰り返すのみならず、必ず知らない単語を少しでも覚えようとしてみてください!

 

(2)国語

私立大学の国語の問題は基本的には共通テストの勉強の延長と考えて構いません。

しかし、難関大に関しては、非常に難しい問題が多々出題されるので注意が必要です。

どれくらい難しいかというと、予備校によって回答が割れる程です。

特に早稲田の上位学部に顕著です。

どうしても選択肢を絞りきれない場合には、より妥当と思われる選択肢を選ぶようにしましょう。

 

また、私立大学の国語の問題ではよく漢字の読み書きや語彙問題が出題されます。

しかし、これらの対策に躍起になることは非常に危険です。

勉強の範囲に終わりがない上、もし運良く勉強したところが出題されてもごく僅かな加点しかないため費用対効果は最悪です。

過去問演習でやった問題だけ押さえておけば大丈夫でしょう!

 

なお、国語に関しても英語と同様、学部にまつわるテーマの文章がよく出題されます。

こちらも普段の勉強の一つの参考にしてみてください。

 

(3)社会

私立大学の社会に関しては、共通テスト、国公立大学の入試問題とレベルが段違いです。

特に難関校の歴史の問題は、教科書にも載っていないようなレベルの問題がバンバン出てきます。

とは言っても、そのような問題は、一般的な受験生は皆解けないので、それが合否に直結することはあまりありません。

まずは教科書レベルの知識を確実に抑えていくべきです。

 

また、特に日本史、世界史に関しては、5教科7科目の中で圧倒的に覚えるべき事項の量が多いのが特徴です。

そのため、早めに勉強に着手し、できるだけ早めに完成させておく必要があります。

特に高校3年生の場合、勉強のペースに十分注意する必要があります。

多くの学校では、受験直前期まで通史が終わらないというケースが非常に多いです。

場合によっては、最後まで終わらせずに、冬休みの宿題として自習させるという学校すらあります。

すると、当然近現代史が疎かになるのです。

近現代史は入試試験では頻出の分野であり、また内容が非常に複雑で自分で勉強するのはかなり大変です。

学校の先生に、その授業はどのような進度で進むのかを予め確認し、場合によっては、自分のペースで勉強を進める、通塾して先取りしておくなどの対処をすることをお勧めします。

 

また、私立大学入試の社会において、もう一つ特筆するべきポイントがあります。

それは、その大学にまつわる問題が多く出題されるという点です。

例えば、早稲田大学であれば大隈重信や安部磯雄、坪内逍遥など、法政大学であれば梅謙二郎やボアソナードなどが有名ですね。

内閣総理大臣を排出しているような学校であれば、その内閣の時期の情勢などが聞かれてもおかしくないです。

wikipediaなどでもいいので試験直前期に軽く確認しておくのもおすすめです!

 

私立大学入試を対策する上での注意点は?

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最後に私立大学を受験する上での注意点や心構えについて解説します。

細かい内容ですが、受験を成功させるためにはどれも非常に重要な内容なので、是非一読してみてください!

 

・苦手科目を作らない!

私立大学の入試は基本的に3教科です。

たった3教科しかないので、合格最低点は自ずと高くなります。

3科目しかないのに苦手な科目があると圧倒的に不利になります。

目安としては、過去問を解いて8割超えていないとかなり心配です。

そのため、3教科の中でどれか1つでも苦手な科目がある場合には早急に対策するようにしましょう。

その中でも、先述した通り、英語に関しては一番の得意科目とするぐらい勉強しましょう!

 

・受験のスケジュール管理に注意!

次に、私立大学の入試は、時期的に集中しているという点にも十分注意が必要です。

特にレベルが同じような場合に集中する傾向にあります。

例えば早稲田、慶應、MARCHの各大学は、2月の上〜中旬に集中しています。

きちんと入試日程を把握しておかないと、同じ日に2校出願してしまったりというイージーミスをしてしまいます。

 

また、連日の受験は心身ともに疲労するという点にも注意が必要です。

心配して、滑り止め校に多く出願し連日の受験となると、かえって第一志望の入試に最大限の実力を発揮することができないという結果になりかねないのです。

目安としては、3日連続が限界と考えるべきでしょう。

 

・闇雲に受験することは経済的にも負担がかかる!

さらに、私立大学の受験料は非常に高額のケースが多いです。

国公立大学の受験料が高くて1万5千円程度であるのに対して、私立大学の受験料は安くて2万円からです。

チャレンジ校、適正校、滑り止め校の各1校、1学部ずつ受験するだけで軽く10万円に到達します。

平均的な受験生は、おそらく5〜7学部は受験するでしょう。

そうすると20万円にもなります。

 

さらに、私立大学の入学金は安くても20万、一般的には30万円です。

まだ具体的なイメージができないと思いますが、大学生になって、自分でバイトすればその額の大きさが分かるようになります(笑)

ただただ闇雲に受験するというのは、絶対にやめましょう。

 

また、もしこれらのお金を親御さんなどに出してもらうのであれば、ちゃんと感謝し、必ず最後まで頑張りましょう。

誰かのために努力するとより一層の頑張れるものです!

 

・大学までの行き方などに注意!

複数の大学を受験する場合、大学までの行き方などを必ず確認しておきましょう!

実は私筆者は大学院入試のときに、間違えて違うキャンパスに行ってしまったという嘘みたいな経験をしたことがあります(笑)

私は朝は慌てないように1時間前には入場するようにしていたため、大事に至らなかったのですが、本当に焦りましたね(笑)

何時に起きればいいのか、交通費は足りるかなど事前にチェックしておきましょう!

 

また受験当日の持ち物にも注意しましょう!

この点について詳細に解説している記事があるので、是非併せて読んでみてください!

大学受験当日の持ち物の決定版!持っていくべきものが完璧に分かる!

 

私立大学の入試対策についてまとめ!

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以上、私立大学の入試対策について丁寧に説明してきました。

ここまでの内容をまとめると次のようになります。

 

・国公立大学が第一志望でも、滑り止めで受験する学校の対策は必ずやるべき!

・具体的にやることは過去問を解くこと!特徴や出題傾向を分析しよう!

・合否の鍵を握るのは英語!しかし苦手科目は絶対作らないこと!

・闇雲に滑り止め校を受験するのは絶対にNG!

 

私立大学が第一志望の人は、ぜひ志望校の対策を頑張って下さい!

国公立大学が第一志望で、私立大学を滑り止めにしてる方についても、私立大学を抑えられるか抑えられないかで結果は大きく異なります。

確実に私立大学を抑えて、余裕を持って第一志望の受験に臨みましょう!

頑張って下さい!

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